岡山の矢掛町は江戸時代の参勤交代で使われた宿場町がそのまま残っていることで有名です。
江戸時代のまま残っている建物もありますが、明治・大正・昭和・平成それぞれの時代のものも残っています。
この記事では昭和の懐かしい建物と「やかげ郷土美術館」、レストランを紹介します。
大久保屋
大久保屋は昭和の魚屋の典型的な姿が残っている建物です。
左の出格子の所では魚をさばいている様子を生で見せていたそうです。
少し色あせた水色の屋号が良い味出してて、懐かしい気持ちになります。
創業は明治42年で、当初は雑貨屋として営業していました。
現在の様子を見ると、また雑貨屋に戻ったようです。
難波肥料店
難波肥料店は、建物と看板が歴史を感じさせます。
特にこの看板が特に古そうです。
旧字体なので戦前からある看板でしょうか。
電話番号が「62」番と2桁なのがすごいです。現在、岡山は市外局番を入れて10桁なので、電話線が引かれて間もないころの番号なのでしょう。
多賀文林堂
矢掛には昔ながらの書店も残っていました。
昭和の後期にはこのような小さな書店があちこちにありましたが、大型書店の進出とAmazonの登場でもはや希少種となりました。
個性的な店舗の色使いと店名のフォントが懐かしさを通り越して、もはやかっこいいです。
こちらも電話番号がかなり昔のままで残っています。
左脇にある昔のポストと共に、ずっと残ってほしい昭和の風景です。
米屋・ライスショップ ヒライ
矢掛のメインストリートから離れたところで見つけた昭和の風景です。
かなり年季の入ったディスプレイで、そのうち改築されてしまうかもしれませんが、今に残る昭和の懐かしい風景です。
やかげ郷土美術館
古い建物が多い矢掛の町の中で、一際目立つ建物が「やかげ郷土美術館」です。
赤松板張りの水見やぐらは16メートルもあります。
イクリンと比較するとどれだけ高いか分かります。
館内には矢掛町出身の書家・田中塊堂と洋画家・佐藤一章の作品が常設展示されています。
ピカソの絵皿4点と「ピカソがワイシャツに描いた絵」という珍しい美術品も収蔵されていて、時期が合えば鑑賞できるそうです。
やかげの古民家レストラン
矢掛の古い建物の中には、リノベーションされてカフェやレストランとして営業しているところもあります。
カフェと雑貨のお店 シーズ藤原家
侍イタリアン
江戸時代の建物×イタリアンという異色のコラボレストランもあります。
かなり人気店なようで、平日なのにもかかわらず大勢の人で賑わっていました。
お好み焼き・大黒屋
こちらも矢掛の有名店・大黒屋です。
建物自体は新しいものですが、地元の食材をふんだんに使ったお好み焼きはとても有名です。