岡山・備前市 伊部《いんべ》にある天津《あまつ》神社は備前焼の神門と参道等が有名な神社です。
岡山出身で岡山に長年住んでいて、備前には備前焼を買いに何度も通っていますが、こんな神社があるとは知りませんでした。
台湾妻のイクリンは岡山検定に合格しているほどの岡山通で、この天津神社もイクリンのリクエストで行きました。
天津神社は1411(応永18)年以前の創建。昔は浦伊部にありましたが1549(天正7)年、神託によって現在地に遷宮されたとのことです。
備前焼の陶板が敷きつめられた参道
イクリンから備前焼づくしの神社との事前情報をもらっていましたが、参道がもう備前焼でした。
備前焼ゆかりの地であり、陶業繁栄の願いも込められた神社ですが、いきなり豪華です。
備前焼の狛犬がお出迎え
鳥居前の参道脇には備前焼の狛犬が鎮座しています。
備前焼の狛犬(阿形)を真似するイクリン
備前焼の狛犬(吽形)を真似するイクリン
イクリンとの比較でも分かるように、なかなか大きな狛犬です。
案内によると、宮獅子は1861(万延2)年の年号が入っていて、歴史のある塑像のようです。
備前焼の瓦・しゃちほこ・壁で造られた門
境内でもっとも目をひいたのが、備前焼が散りばめられた随身門と神門です。
備前焼の瓦で葺いた屋根、陶板をはめ込まれた壁は圧巻でした。
ここにも狛犬(宮獅子)がいました。
鯱(しゃちほこ)も備前焼でできています。
備前焼瓦の模様も美しいです。
上から見ると備前焼の瓦の模様がより鮮明に見ることができます。
境内にある小さな社と稲荷神社
天津神社に祀られているのは天神(菅原道真・学問の守護神)、少彦名命(スクナヒコノミコト・医、薬の守護神)ですが、境内には小さな社《やしろ》があちこちにあります。
どれもやはり備前焼で造られていて、『千と千尋の神隠し』のような不思議な雰囲気があります。
七福神も祀られています。
伊部稲荷神社も併設されています。
天津神社は備前焼づくしの珍しい神社で、焼き物好きならぜひ行ってみるべき神社でしょう。岡山にはいろいろ変わった神社がありますが、この神社はかなり特徴的です。
天津神社へのアクセス
天津神社はJR伊部駅から歩いて10分程度のところにあります。
駅から神社までの道のりには、備前焼の工房と直売所がたくさんあるので、徒歩で行くのがオススメです。
車で行く場合、天津神社には駐車場があるようですが、駐車できる台数が少ないので伊部駅の近くの無料駐車場に停めて、徒歩で行くのが良いでしょう。