岡山に住む台湾人の友達が熱烈に応援する台湾料理屋「銀湾」に行ってきました。
コロナ禍で台湾に帰れない台湾妻イクリンも
と大感激していました。
お得なルーロー飯(魯肉飯)セット
台湾妻イクリンが注文したのは、台湾料理の定番「魯肉飯(ルーロー飯)」のセットです。
まず見た目で台湾妻イクリンが感動していました。
見た目だけではなく、味も台湾の味を完全に再現しています。
台湾妻イクリンは
と大声で叫んでいました。
「銀湾」の店主は台湾妻イクリンと同じ台北出身。
この魯肉飯の味をつくりあげるために、お母様に日本に来てもらって教えてもらいながら試行錯誤したそうです。
魯肉飯は店や各家庭によっては「秘伝のタレ」や作り方があり、味も千差万別です。
「銀湾」店主の魯肉飯は台湾で食べた魯肉飯と比べても、トップクラスの美味しさでした。
魯肉飯は
ブタのバラ肉など脂身を多く含んだ肉を醤油、米酒、砂糖、エシャロット、干しエビ、八角などを材料として甘辛く煮込んで、煮汁ごと白飯にかけた料理
です。でも日本の魯肉飯は豚の角煮を乗せただけの「なんちゃって魯肉飯」も多くて、台湾妻イクリンもよくツッコんでいます。
本物の魯肉飯を食べたい、という方はぜひ岡山・倉敷に来て食べてみて欲しいです。
台湾キムチ(泡菜)
魯肉飯セットの付け合わせとして、「台湾キムチ(泡菜)」が付いてきます。
泡菜というのは中国語で「野菜の漬物」という意味で、キムチというよりは日本の漬物に近いです。
サッパリした味は油っこい料理によくあって、油で揚げた臭豆腐によく付いてきます。
茶葉蛋(茶葉玉子)
魯肉飯セットの付け合わせとして、「茶葉蛋(茶葉玉子)」も付いてきます。
この独特の外観、台湾で見たものと完全に同じです。
台湾妻も感激していました。茶葉蛋はまた下で詳しく説明します。
魚丸湯
魯肉飯セットにはスープも付いてきて、今回は「魚丸湯」でした。魚丸とは「魚のすり身団子」で魚つみれのようなものです。
日本にも魚の練り物で似た形のものがありますが、台湾のとは味が結構違います。
この魚丸湯も台湾の味で、台湾妻イクリンが感動していました。
魯肉飯セットと、単品で注文した「蛋餅(ダンビン)」。
魯肉飯セットを目の前にした台湾妻イクリンの表情が、感動を物語っています。
茶葉玉子(茶葉蛋)
魯肉飯セットに付いてきた茶葉蛋(茶葉玉子)のカラをむくと、こんな感じです。
カラの割れ目に沿って、醤油が染み込んでいます。
茶葉蛋(茶葉玉子)とはゆで卵の殻にひびを入れてから茶葉や醤油、香辛料などとともに煮込んだ料理です。「台湾風煮卵」とも呼ばれることがあります。
味も台湾で食べた物と全く同じで、懐かしくなりました。
台湾妻イクリンは魯肉飯にのせて食べてました。
こういう食べ方は初めて見ましたが、台湾流なのでしょうか。
茶葉蛋はなかなか強烈な見た目をした料理なのですが、「銀湾」店主によると、ファンになる日本人が急増中だそうです。
はじめは「恐竜の卵みたい」と怖がるそうですが、食べるとその味のとりことなってしまうようです。
蛋餅(ダンビン)
「銀湾」には日本の台湾料理屋ではあまり見かけない「蛋餅(ダンビン)」もありました。
台湾妻イクリンも自分も感激して、すぐに注文しました。
蛋餅(ダンビン)とは、少し厚めの小麦粉か片栗粉の生地と卵を一緒に焼いて、卵焼き状に巻いてから切り分けて食べる料理で、甘くないクレープといった感じです。台湾の早餐店(朝ご飯屋)の定番メニューで、卵の他にチーズやハムなどいろいろな食材を加えた蛋餅があります。
味も完全に台湾で食べたものと同じで美味しくて、台湾妻イクリンも自分も台湾にいるような気になれました。
台湾タンツー麺(担仔麺)
私が注文したのは台湾タンツー麺(担仔麺)です。
担仔麺は台南発祥の料理で、台南の名物として知られていますが、台湾全土で食べられます。
台湾の担仔麺は、小麦粉の中細のストレート麺で、スープに豚のそぼろ肉や海老、香菜がのった麺です。
「銀湾」の担仔麺には、魯肉飯と同じ「そぼろ肉の煮込み」中国語で「肉燥」と鴨肉がのってました。
名古屋発祥の台湾ラーメンは、元祖とされる「味仙」の公式ホームページで、「担仔麺を元に辛口にアレンジしたもの」と書いてあります。
でも、もう担仔麺と台湾ラーメンはほとんど別物でしょう。
日本でも担仔麺が流行ればいいのにと思います。
台湾妻イクリンも「おいしい!」と太鼓判の担仔麺、銀湾なら台湾に行かずとも本格的なものが食べられます。
デザート
魯肉飯セットにはなんとデザートまで付いてきます。
今回はタピオカミルクティー(珍珠奶茶)でした。
タピオカミルクティー(珍珠奶茶)
このタピオカは「銀湾」店主の手作り。
作り置きしないで、毎日煮て準備しているとのこと。
タピオカはモチモチで、大手チェーンのものより美味しいです。台湾妻イクリンも目を輝かせながら食べて、感激していました。
ミルクティーも美味しくて、台湾でもなかなかここまで完成度の高いタピオカミルクティー(珍珠奶茶)は飲めないと思います。
緑豆湯
台湾、夏のスイーツの定番・緑豆湯。
緑豆を煮た甘いスープで、暑気払いの効果があります。
この緑豆湯も「銀湾」店主が豆から作ったもので、台湾で食べたそのままの味で感激しました。
中国明朝の『本草綱目』によると緑豆は「性質は寒、皮には解熱毒の効果」があって、身体を内側から冷やしてくれます。
ビタミンB群とカリウムやマグネシウム、リン、鉄分、亜鉛などのミネラルも豊富で夏バテにも効きます。
日本で緑豆といえば「もやし」を連想すると思いますが、緑豆湯ももっと一般的になればいいのにと思います。
「銀湾」店の中の様子
「銀湾」の店内の様子です。
所狭しと、台湾の情報が張ってあります。
セルフサービスのお茶は、なんと台湾烏龍茶。
フルーティーなお茶で、日本茶とは違った美味しさがあります。
店内の飾りとメニュー。
写真があって分かりやすいです。
台湾ビールや黒松沙士も売っていて、台湾が懐かしくなりました。
台北市出身の「銀湾」店主と新北市出身の台湾妻イクリン。
「銀湾」店の外観
お店の外観はこんな感じです。
「銀湾」へのアクセス
「銀湾」は倉敷駅から徒歩10分くらいのところにあります。
倉敷中央病院の近くなので、倉敷中央病院を目指して行くと良いでしょう。
「銀湾」の電光掲示板で、すぐ見つかると思います。
車で行く場合は、駐車場は近くのコインパーキングを利用することになります。
近くにいくつかあって、店主に聞けば安いところを教えてもらえます。
「銀湾」店主は日本語もできるので、オススメ料理のこととか、台湾のこととか、いろいろ教えてくれます。
中国語ができる人は、ぜひ中国語で話してみてください。
私も台湾妻がぜんぜん中国語で話してくれないので、久々に中国語で話せてうれしかったです。
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